新宿・大久保の整体・鍼灸|腰痛治療・骨盤矯正など

椎間板ヘルニア

2013年9月14日 | コラム

椎間板ヘルニアとは、脊柱の椎骨と椎骨の間にある椎間板が、スポーツによる衝撃や脊柱の不整列、加齢、外傷、遺伝的な体質による脆さによってその周囲の繊維輪の一部が壊れ、中心部にあるゲル状の髄核や繊維輪が脱出して脊髄や神経根に触れ、痛みや痺れが発現するものをいいます。

椎間板は上下からの衝撃を吸収するクッションであり、若年時は水分を多く含み膨潤状態ですが、衝撃や加齢、外傷などによって水分が減り、クッションとしての機能が低下します。

椎間板ヘルニアは頸椎、胸椎、腰椎のいずれにも発生します。中でも下部腰椎に発生するものが最も多く、次いで頸椎と胸椎の順になります。下部腰椎に発生した場合、好発部位は腰椎4番と5番の間、もしくは腰椎5番と仙骨の間に多く、腰痛に伴って下肢に痛みや痺れ、冷え、重症になると麻痺、排尿と排便の失禁や停止(膀胱直腸障害)などが現れることもあります。

ただし、MRIで撮影すると、髄核や繊維輪が脊髄や神経根に触れていても無症状の人もいますし、脱出した髄核や繊維輪を外科手術で切除しても痛みが減らない人は多く、痛みの根本原因はそれらではないのでは、という説もあります。

頸椎ヘルニアは、やはり髄核や繊維輪の脱出から起こるものと、「頸椎症」といわれる椎骨の変形(骨棘)によって脊髄や神経根が圧迫されて起こるものとがあります。肩や首、腕、手指に痛みや痺れ、知覚鈍麻、冷えを感じたり、首を後ろや横に倒したときに腕、手指に痛みや痺れが出たら要注意です。重症になると腰椎ヘルニアと同様、歩行障害や排尿と排便の失禁や停止(膀胱直腸障害)を招くこともあります。

胸椎ヘルニアは腰椎や頸椎に比べると、発症頻度は極めて低いです。症状としては、背部痛や肋間神経痛が現れる場合もありますが、その多くは体幹から下肢にかけての知覚鈍麻や筋力低下であり、重症になると、やはり歩行障害や膀胱直腸障害を伴います。

上記の症状が長期で続いたら、まずは病院を受診しましょう。稀にですが、脊髄にできた腫瘍が原因となっているケースもあります。ですので、病院検査と並行して、整体、鍼灸、カイロプラクティック、オステオパシーによる治療も併せると、自然治癒力や免疫力の向上により脊柱の歪みが整い、身体全体が緩んで柔軟性が増し、突出したヘルニア部分が脊髄や神経根から離れる可能性が高まります。